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朝令暮改OKです
2023年08月05日 (土) 22:25 | 編集
  
「朝令暮改」という言葉って、通常は悪い意味で使われますよね。
政治でこれをやれば必ず批判されますし、職場の上司が朝令暮改の常習者だったら部下はたまったものではありません。
やはり、ブレることのないリーダーは信頼されますし、初志貫徹のように良い意味の四字熟語もあります。

しかしながら自然災害が絡むケースになると話は別です。
今般の台風6号がまさにそれ。
当初は西進して中国大陸へ抜けると言っていたのに、、、


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ある日突然、踵を返す予想になりました。
しかし、ブレずに当初の予報を堅持していたら、それはもう大変なことになりますからね。


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朝令暮改の許される職場に、我々の医療現場があります。
患者さんの状況は変化しますし、患者さんからの要望も変化します。
だから治療計画の修正などは日常茶飯事。
治療を始めてみたら当初の予想と違っていた、なんてことも日常茶飯事。
アシスタントに指示していたことが10分後に変わることも珍しくありません。
むしろ、状況の変化や想定外の事象に素早く対応し、的確に修正することが求められます。
だから「出される指示がコロコロ変わるのは絶対に嫌!」という人は医療現場では働けない、ということになります。

「名医」の定義は?、というのがあったとして、それをサッカーで例えるなら、一般の人が想像するのは「高速ドリブルで一直線にゴールを目指し華麗にシュートを決める」ようなものかもしれませんが、実際にはボールを奪いにくる多数のディフェンダーがいますからね、「瞬時に周囲の状況判断をして奪いにきたディフェンダーをかわしつつ、なんとかシュートまで持っていく」というのが現実的なイメージだと思います。
要するに「俺はいつも100点しか狙わない」人ではなく、「困難な状況でもコンスタントに70〜80点とる」人が名医なんだと思いますです、はい。



母の涙
2023年06月08日 (木) 22:25 | 編集

7日の水曜日、午前中は通常診療、と言いたいところですが、早めの昼休みに突入して藤沢市街へ。
銀行に行った後は「なか卯」にて親子丼の昼食。


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食後は市役所に行ってお仕事をしてきました。
お仕事終わりは診療室に舞い戻り、午後の診療。

明けて本日、8日の木曜日、午前中はランニングをしました。
入梅前の最後のランニングかなぁ、と思っていたら関東地方の梅雨入りが発表されました。

昼からは口腔保健センターに行って障害者歯科診療の当番でした。
今日は嬉しい出来事もありました。
自閉スペクトラム症のお子さんは、通常の歯科診療の要領で進めようとすると、恐怖感が増幅されてしまい、頑なに拒否してしまうことがあります。
また、嫌な記憶を忘れるのが苦手な子が多く、以降の歯科診療に支障をきたすことが多いです、、、今日いらしたお子さんもそうでした。
そんな素振りは見せませんでしたけど、お母様も内心途方に暮れていたのでしょう。
衛生士さん達が優しく話しかけながら一連の診査や簡単な処置を終えた後、涙を流されたのです。
衛生士さん達の優しい対応に感激されたのか、それとも心配でたまらなかったところから一気に安堵されたのか、、、いずれにせよ、我々も心から嬉しいですし、多少の疲れなど吹っ飛ぶというものです。

今夜はよく眠れそうです。


なか卯 藤沢駅北口店
神奈川県藤沢市藤沢438-6 FIC藤沢ビル1F
藤沢駅北口から徒歩3分
24時間営業
無休



ムシ歯 増えてます
2023年04月15日 (土) 22:27 | 編集
 
3年間のコロナ禍を経て、ムシ歯の患者さんが増えています。
もちろん地域性や患者層にもよると思いますが、少なくとも当院ではそうです。
今まで特にムシ歯のリスクは高くなかったのに、最近多発するようになったというケースが多いです。
治療しても治療しても、、、のイタチごっこ。
そのような患者さんに問診をすると、ほとんどの場合で「生活習慣や食生活がコロナ禍によって変わっていた」ということが判明します。

一つ目は、テレワークが進んだことなどにより、3度の食事以外にも、ちょこまかと食品を口にすることが増えたということ。
お菓子はもちろんですが、それ以外の食品でも「摂取頻度が上がる=ムシ歯発生のリスクが上がる」ということですからね。

二つ目は、コロナ禍で「免疫力を高めなきゃ!」と、健康を意識するようになったけれど、実はそれが逆効果だったというケース。
これには様々なケースがあって、枚挙に暇がないのですが、代表的なものを列挙すると、、、
1)感染予防で喉をケアするため、習慣的にアメを舐めるようにしている(のど飴、プロポリスキャンディー等)。
2)喉が渇かぬように(脱水対策や熱中症対策を含む)、こまめな水分補給を心掛けている(スポーツドリンク、エナジードリンク、ビタミンドリンク等)。
3)ビタミン摂取のため、柑橘系の果物や野菜ジュースを頻繁に摂るようになった。
4)口が乾くので、こまめに梅干しを食べて唾液を出すようにしている。
5)健康のために黒酢等のお酢を飲むようにしている。
1〜5に共通しているのは、その食品自体がダメというよりも摂取頻度の問題。
そして1〜4は糖の問題、2〜5は酸の問題を含みます。

三つ目は、歯ミガキ習慣の変化です。
1)TVや新聞・週刊誌で「食後すぐの歯磨きはNG」と言っていたので、、、というケース。
たしかに一部の酸性度の強い食品(代表的なのはコーラ)に関しては「すぐに磨かないほうが良い」のですが、多くの食品、要するに通常の食事では「食べたら磨く」が基本です。
詳しくは↓コチラをご覧ください。
https://www.241829.com/yaku33.html
TVで「食後30分は磨かないほうが良い」と言っていたのでそうしていたら、そのまま眠ってしまったとか、そのまま忘れて出かけてしまった、などという方が多いです。
食後すぐに磨かないと、口の中がなんとなくネバネバした状態(歯垢が停滞〜成熟した状態=ムシ歯や歯周病が発生〜進行しやすい状態)でも、それに慣れて気にならなくなってしまいますよ。

2)ネットで調べたら、「睡眠中の口の中では細菌が増殖している」ので「起きてすぐの歯磨きが大切」と書いてあったから、起床後の歯磨きに時間をかけ、それ以外では磨かないか、磨いても極めて簡単に済ませている、というケース。
中には朝起きた時にしか磨かないという人もいました。
たしかに睡眠中は唾液の分泌も減って細菌が増殖しているのですが、だったら就寝前に歯磨きをして、元の細菌の数や、細菌の餌になる歯垢の量を減らしておきましょうよ。
「起きたら磨く」のも悪くないですが、やはり基本中の基本は「食べたら磨く」ことです。

良かれと思ってやっていたことが実は逆効果だった、、、こんな悔しいことはありませんよね。



宮崎が選ばれるわけ〜量より頻度デス
2023年01月24日 (火) 22:26 | 編集
 
今日(24日)は昼〜午後までは普通のこの時期の寒さでしたが、夕方からグングン寒くなってきました。
まさに天気予報通りでして、これだけ全国的に雪が広範囲に降ることって本当に珍しいです。
気象庁のサイトで17時の時点での天気現況を見ると日本列島は真っ白。
こうしてみると、プロ野球のキャンプが宮崎で行われてきた意味が分かりますね。
積雪のリスクが極めて低いんですな。


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湘南地方でも20時〜21時にかけて雪が舞いました。
風も強かったんで吹雪さながらでした。
降っていた時間が短かったんで積もりませんでしたが。

さて、一昨年くらい前からのことで今に始まったことじゃないんですけど、ムシ歯の患者さんが増えました。
それも少ないムシ歯が多くの人に発生するのではなく、今までムシ歯が無かった人にムシ歯が多発するパターンです。
要するに生活習慣が悪い方向に変化した人が増えたということ。
患者さんに色々と聴取してみると、テレワークなどで在宅時間が長くなり三度の食事以外にちょくちょくと何かしらの食べ物を口に入れるようになったとか、、、免疫力を高めなければと殊更に健康に気をつけるようになってプロポリスの飴、飲用の酢、豆乳などをこまめに摂るようにしているだとか、、、あ〜そりゃぁムシ歯になるわ、、、と。

いまだに「甘くないものならムシ歯にならない!」と思っている人は多いですが、ポテトチップスでも煎餅でもムシ歯になりますからね。
砂糖はムシ歯を作る効率が最高に良い食材ということで有名ですが、豆乳も梅干しも酢もムシ歯の原因になります。
そして摂取する量よりも頻度の方が重要です。
間食をとらずに食後のデザートでスイーツをガッツリ食いまくる人よりも、こまめに飴をなめたり豆乳やお酢を飲んだりする習慣のある人の方が圧倒的にムシ歯になります。



個人のリスク
2022年09月12日 (月) 22:26 | 編集
 
5年前の2017年に「う蝕(ムシ歯)リスクの高い集団」に対して「年に2回フッ化物(いわゆるフッ素)を塗ったらう蝕予防になるか」という研究結果が、スウェーデン、デンマーク、イギリスのマルチセンターから発表されているんですが、これが興味深いけれど残念な結果でして、「う蝕予防効果が認められなかった」というものでした。
この研究、N数も相当多いし、かなり信頼できる研究結果だったのですが、当時ガッカリした歯科関係者は多かったと思います。
もちろんう蝕リスクが低い集団、リスクが中等度の集団も含めた「全体」に対しては、フッ化物塗布によるう蝕予防効果が高いことは有名な話ですが、「う蝕リスクの高い集団」に対しては予防効果は認められない、と、、、要するに、高リスクの人たちはフッ化物塗布も良いですけど、それ以前に「う蝕に関わる個人のリスク」を下げる方が明らかに重要ということです。

個人的には2年半にわたるコロナ禍を経て、この5年前の研究結果を今まさに実感しています。
高リスクの人たちがコロナが怖くて外出しなくなり、当院のメインテナンスにも来なくなり、口腔内が崩壊したのは解りやすい事例です。
しかし、中にはコロナ禍にも関わらず今まで通りに定期的にメインテナンスに通ってくださった方もいるわけです。
なのに、そういう人たちであるにも関わらず、口腔内にはう蝕が多発、、、もちろん年4回のペースでフッ化物塗布を続けています。
そのような方によくよく話を聞いてみると、生活習慣が変わっているんです、コロナ禍のせいで。
よくあるのが「甘いものを食べるようになった」というものです。
家にいる時間が長くなって、どうしても何かの合間に甘いものを口にするようになった、というのです。
あと、健康のために「お酢を食間と就寝前に飲むようになった」、腸内環境を良くするために「ヨーグルトをこまめに飲むようになった」という人もいました。
コロナになって発熱して「スポーツドリンクを飲んで良くなったので、その後も熱中症予防のためにこまめに飲んでいる」という人もいました。
、、、明らかに個人のう蝕リスクが高くなったんですね。

現在の当院はサホライドが大活躍しています。
これもコロナ禍前には考えられないことでした。



そもそも接点がないじゃんって話
2022年07月04日 (月) 22:24 | 編集
 
一昨日の記事で、こんなことを書きました、、、
『キャンセルなさる際にその場で次の予約を取れれば良いのですが、中には「予定が分かったらまた電話します」と言って電話を切る患者さんが一定数いらっしゃいます。その中には、予定が分かったら本当に電話をくださる方と、電話をくださらずそのまま来なくなってしまう方がいらっしゃいます。ムシ歯や歯周病のリスクが低い方ほど前者の傾向が強く、リスクが高い方ほど後者の傾向が強いというのは皮肉です。』
、、、実は、これは誤解を生みやすい表現でして、かなり反省をしております。

そんなわけで、もうちょっと冷めた目で再考してみようと思うわけですが、、、

人間には、自身の健康に関心が高くセルフケアやメインテナンスにも積極的で定期的に健診も受ける「マメ派」と、自身の健康に関心が低くセルフケアには無頓着でメインテナンスの中断は当たり前で健診なんて受けない「ルーズ派」の2タイプがいます。
(その間をとったような「中間派」タイプもいるでしょうが、話がややこしくなるので、ここでは「マメ派」と「ルーズ派」の2タイプだけということにします。)
そして、人間には、ムシ歯や歯周病になりやすい「ハイリスク」のタイプと、ムシ歯や歯周病になりにくい「ローリスク」の2タイプがいます。
(これもまた「中間リスク」タイプがいるわけですけど、やはり話がややこしくなるので「ハイリスク」と「ローリスク」の2タイプだけということにします。)

「ハイリスク」で「マメ派」の人たちは、治療が終了した後も定期的にメインテナンスに通います。以前の状態には戻りたくないですから、キャンセルしても予定が分かった時点で電話をくださいます。
しかし、「ハイリスク」で「ルーズ派」の人たちは、治療が終了して口腔内状態が改善してもメインテナンスが途切れがちです。一度キャンセルするとそのまま来なくなってしまい、再発を繰り返し段々と悪化してゆきます。
「ローリスク」で「マメ派」の人たちは、キャンセルをしても予定が分かった時点で電話をくださいます。元々リスクが低いことに加えて定期的なメインテナンスを欠かさないので、非常に良い状態が維持されます。
そして、「ローリスク」で「ルーズ派」の人たちですが、この人たちってそもそもが日常生活に支障をきたすほど口腔内状態が悪くならないんで、余程のことがない限り歯科医院を受診しないんです。

そうなんです、歯科医師からしたら「ローリスク」な「ルーズ派」とは接点がないんです。
「ローリスク」で歯科医院に通っている人たちは、ほぼ全員が「マメ派」なんです。
それに対して、「ハイリスク」で歯科医院に通っている人たちは「マメ派」と「ルーズ派」が半々ということです。

そりゃぁ「ハイリスクな人はローリスクな人よりもルーズな人が多い」って印象になりますわな。
だから「リスクが高いくせにルーズで困ったもんだ」とか「通院に対する真剣さが口腔内にそのまま現れる」とか短絡的に考えてしまいがちになる自分を戒めようと思ったのでした。
これって、歯科だけでなく、他の医療においても当てはまりますよね、きっと。



自然は雪や太陽つれて帳尻合わせする
2022年07月02日 (土) 22:27 | 編集
 
今年は5月の大型連休明けでも暖房のスイッチをONにするなど過去にない異例な寒さでしたけど、自然ってのは帳尻合わせをするんですかね、異例に早い過去最速の梅雨明けでの6月猛暑、、、でもそのまた帳尻合わせなのか、来週は戻り梅雨のようになるかもしれないとのことです、はい。

で、5月中旬以降は暫く急患がほとんど来なかったんですけど、ここにきて急に暑くなったからでしょうか、急患が増えてきました。
んで、今日の午後は急患多かった〜、でもキャンセルも多かった〜、キャンセルは直前でもとにかく連絡をくださると助かります、急患の方の治療に目処がつきますので、はい。

そうそう、キャンセルなさる際にその場で次の予約を取れれば良いのですが、中には「予定が分かったらまた電話します」と言って電話を切る患者さんが一定数いらっしゃいます。
その中には、予定が分かったら本当に電話をくださる方と、電話をくださらずそのまま来なくなってしまう方がいらっしゃいます。
ムシ歯や歯周病のリスクが低い方ほど前者の傾向が強く、リスクが高い方ほど後者の傾向が強いというのは皮肉です。

あと、今日の午後は無言電話が多かった〜、、、なんでもau(KDDI)の通信障害があったそうで、なるほど。

さて、今日の仕事終わりで帰宅しての晩めしは、嫁さんが東京に用事があったので、上野駅の駅ナカで色々なものを買ってきてくれました。


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「豆狸」の稲荷って美味いですよね〜、、、パクパク食えちゃうもんですから夏の炭水化物祭りに要注意ですな、こりゃ。



国民皆歯科健診
2022年05月31日 (火) 22:26 | 編集
 
一昨日の日曜日(5月29日)に産経新聞が「政府は歯科健診の国民全員への義務化を検討している」と報じました。
6月上旬にまとめる「経済財政運営と改革の基本方針」いわゆる骨太の方針に明記して、令和7年頃の導入を目指すというんですな。

国民皆歯科健診は、2021年6月に発足した自民党内の議員連盟「国民皆歯科健診実現議連」を中心に提言されていて、昨年10月の衆議院選挙では、自民党の公約にも記されていました。


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歯周病を放置することは、糖尿病をはじめとした命に関わる様々な全身疾患の誘発に繋がることが以前から知られているので、「国民皆歯科健診」の導入によって、長期的には医療費の抑制を図るという狙いがあることは十分に理解できます。

しかし、導入に向けてはかなりの紆余曲折が予想されます。
「国民全員への義務化」というからには、全ての年齢を対象に毎年健診を行い、受診率100%を目指すということなんでしょうけど、例えば我が藤沢市で行われている成人歯科健診(受診者の自己負担金は¥500)の受診率は、やっと10%に届いたところです。

もう10年近く前のことですけど、保健所からいただいた資料に「昨年の受診率は8.5%、今年の目標値は8.6%」という記載があるのを見て「あ〜行政はやる気無いんだな」と思ったものでした。
歯科以外の例えばがん検診などが軒並み5%増の目標値だったりするのとあまりに対照的で、思わず笑ってしまったものでした。

ちなみに、藤沢市では現在、20歳から5歳刻みで80歳までが対象(ただし75歳は対象外)です。
以前は20歳から5歳刻みで75歳までが対象でした。
もっと前は40歳から3歳刻みで75歳までが対象でした。
そうなんです、歯科健診のための財源の枠は決まっていて、その枠の範囲内でやりくりしてきたということなんですな。
全国規模で見ても、全ての年齢を対象に毎年高い受診率を目指すのであれば、必要な経費、財源の問題は大きくのしかかることでしょう。

以下は私見、あくまで自分勝手な予想ですが、今般の国民皆歯科健診は、国民の多くがイメージする「従来型の歯科健診」ではなく、唾液検査になるかもしれないと思っています。
要するに「病気発見型」の検査ではなく「リスク発見型」の検査になるのではないか、と。

昔の医療では、各臓器の病理学的変化が自覚症状を引き起こすまで待って治療していました。いわば後手後手の治療です。
しかし、現在では患者さんが自覚症状を持たない初期の生体反応を検出し、それに対して医学的な対応を行なっています。
特定健診(いわゆるメタボ健診)などはまさにそれでして、リスク発見型検査の代表格です。
しかし歯科ではその部分が圧倒的に立ち遅れているという現実があります。

わかりやすい例でいうと、同じ年頃のお子さんが同じように歯磨きをしていても、ムシ歯になる子とそうでない子がいます。
ムシ歯のなりやすさ、要するにムシ歯に対するリスクが高いか低いかに差があるからです。
このリスクを見つけてあげて、ムシ歯にならない手立てをたててあげよう、リスクの高い子を重点的に管理して全体のムシ歯を減らそうというのが、「リスクファインディング(リスク発見)」という近年の予防歯科の考え方です。
それまでの「早期発見&早期治療」よりもさらに一歩進んだ考え方で、しかも唾液を採取するだけですから簡便で、検査対象者が増えれば相対的にコストが安くなります。

唾液検査のメリットは、歯科医師や歯科衛生士でなくても検査ができるという点にもあり、これは人件費の削減につながります。
そうなんです、メタボ健診の検査項目の中に唾液検査を組み込むことも可能でしょうし、学校であれば先生の指導のもと、クラス全員で一度に行うことも可能です。

さらに一歩踏み込んで考えれば、現在行われている乳幼児健診、学校歯科健診を唾液を使ったリスク検査に変更してしまえば、検査を担当している歯科医師に対して支払われている人件費を大幅に削減することが可能です。
まぁさすがに3年後にそれが行われるってことはあり得ないでしょうけど。



破折に注意
2022年04月26日 (火) 22:26 | 編集
 
このところ急患が少ないです。
やはり割と安定して暖かいからですかね。
思えば今年の冬は急患が多かった。
今年の関東地方の冬って結構寒かったですからね。
特に最低気温が氷点下を記録する日が多かった。
昔は氷点下って普通でしたけど、昨今は真冬でも氷点下になることが少なくなりましたからね。
あと気温が急激に変化する、いわゆる寒の戻りも急患発生要件のひとつです。
寒くなると痛い系の急患だけでなく、取れた&かけた系の急患も増えるんですよ、、、不思議ですよねぇ。
確たる科学的裏付けはありませんが、おそらく無意識に食いしばるんでしょうね。

取れた&かけただけなら修復可能なんですけど、歯の根っこまで割れた場合は、ほぼほぼ抜くしかありません。
その場はなんとか抜かずに済んだとしても、長期的に見ると良くない経過を辿る、、、要するに長持ちしないことが殆どです。
無意識に食いしばったり歯軋りをして割れてしまった場合や、アクシデンタリーにバキって逝ってしまった場合は、もう本当に残念ですけど仕方ないところもあるんですが、本当に本当に勿体ないのは、人為的に割ってしまったケースです。
昔と違って今は殆ど見かけませんが、歯を使って瓶の栓を抜くとか、食物以外のものを歯で引きちぎるとかね、、、とにかく歯を使って力仕事をしないでほしいです。
その場は大丈夫なように感じても、微小クラックっていうんですかね、歯に過度な力を何度も加えることによって微細な破壊が蓄積して、いつか破折の時が訪れますから。

そんなわけで、日常の食べ物にも気をつけてほしいです。
例えば、鶏の軟骨を食べる感覚で、豚や牛の軟骨を食べないでほしいです。
鳥の骨って空を飛ぶために軽くできているんですよ。元から骨密度が低い、要するに骨粗鬆症状態です。だから噛んでも大丈夫なんです。
とにかく硬い食べ物には注意が必要です。
「試しに噛んでみる」というのもやめてください。
「平気平気〜♪」ってバリバリ噛んでいると、いつか破滅の時が訪れます。

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3年間お疲れ様でした
2022年03月24日 (木) 22:23 | 編集
 
今日(24日)は急患が多いだろうなぁ、、、と予想していましたが、まさに大当たりでした。
22日火曜日を臨時休診にして、昨日まで4連休とさせていただいたことに加え、連休後半がそれまでの初夏の陽気から寒の戻りで一気に真冬並みの寒さになりましたから、これ以上ない急患発生条件でありましたものね。

さて、本日をもちまして、2019年4月から3年間にわたり、当院に勤務していただいた正地先生が退職なさいました。
退職の決まった昨年12月から求人募集をしておりましたが、本日の時点で新規採用者は見つかっておりません。
当院は2001年の開業以来、その立地条件から求人には非常に苦労してきた経緯がありますが、それに加えてコロナ禍によって社会情勢が変化したことも影響しているのでしょう。
さらに言うならば、コロナ禍によって一昨年の春〜夏は来院患者数が激減し、その後に一定数の患者さんは戻ってきたものの、世の中の新型コロナ陽性者数に連動してその動向は非常に流動的で、定期的メインテナンスにより病状安定を保ってきた患者さんの中断〜不定期化が多発しております。
そのため、予約のキャンセルは多く、しかし急患も多く、コロナ禍前の人員体制に戻すことが正しいかどうかも分かっておりません。

いずれにせよ、明日(25日)からは1人少ない体制で診療を行いますので、1日に診療できる患者さんの数が減少します。
予約外で急患来院された場合には、お待たせする時間が長くなる可能性があります。
ご不便をおかけしますが、事情をお汲み取りいただき、ご容赦くださいますようお願い申し上げます。



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