2020年02月04日 (火) 22:20 | 編集
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は昨日(3日)、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた「旅行や貿易を不必要に阻害する」措置は必要ないと言明しました。
同事務局長は「中国の対処がなければ、国外での感染例はもっと多かっただろう」と強調し、海外への感染拡大は今後悪化する可能性はあるものの、これまでのところ「最低限で緩慢なペースだ」と述べたとのこと。
もうね、どんだけ中国に忖度しているのかっていう話でして、世界中の多くの人は「中国の初期隠蔽がなければ、国外での感染例はもっと少なかっただろう」って思っていますからね。
国連の組織のトップには、強国以外の出身者が就任できるように配慮されているらしいのですが、どうやら、それが完全に裏目に出ている模様です。
なんせ、テドロス事務局長は中国の「一帯一路」のモデル国家であるエチオピア出身ですから、はい。

ちなみに中国共産党の党最高指導部は、同じ日(3日)に、新型コロナウイルスの感染症対応に誤りがあったことを認める声明を出しているんですよね。
中国指導部が誤りを認めるのは異例のことですけど、テドロス事務局長にしてみたら「せっかく忖度したのにどうしてどうして???」って思ったことでしょう、はい。
そもそもWHOって、2009年の新型インフルエンザの時もそうでしたけど、体質がお役所的で対応も後手後手なんです。
世界各国の経済事情などに配慮した情報を慎重に取捨選択するので、発信が遅いんですわ。
日本の厚労省の見解はWHOからの情報を基に発表されるので、さらに遅れます。
結局、頼りになるのはアメリカのCDC(疾病予防管理センター)からの情報なんですね。
それにしても、お役所ってのは本当にこういう「前例のない非常時に弱い」わけでして、、、
例の感染した女性バスガイドさんも、1月29日の時点で「感染が確定した奈良県の男性バス運転手と同じツアーに乗務していたので濃厚接触者だ」と自己申告していたんですね。鼻水などの症状もあったとのことです。
しかし、保健所は「症例定義に該当しない」と判断。症状が悪化した場合は相談するようにと、指導するにとどめたのだとか。
翌30日に、男性の濃厚接触者の足取りを調べていた奈良県から情報提供があり、保健所は改めて調査したうえで、女性に再受診を求めてウイルス検査を行い、感染が確認された、、、もうどんだけマニュアル至上主義のお役所仕事なのかっていうね。。。