2020年02月09日 (日) 22:27 | 編集
昨夜はお酒をスイスイ飲んだので二日酔いになるかな〜、、、と思ったら〜、なりませんでした〜、、、シメシメ。
というわけで、朝も早よから旅に出ます。
8時前の上野駅、中央改札前は中国人観光客がいなくなったので、ガラガラです。

本日、17番線から発車する8時ちょうどの「ひたち3号」で私は上野から旅立ちます。

「ひたち」といえばE657系ですが、この車両、8年前から走っているのですけど、おいら実は今日が初乗車。

そもそも常磐線で遠出をすること自体が久々でして、水戸まで行ったのが、もう25年前で、いわきまで行ったのは30年以上前になります。
上野から約2時間、いわきに近づいてくると、車窓からは海が望めるようになります。
常磐線沿線って、実は風光明媚なんですよ。

終着のいわき駅に降り立つと、そこに待っているのは651系、普通列車の富岡行きです。

9年前の2011年に発生した東日本大震災の津波と、それに伴う福島第1原子力発電所の事故の影響で、常磐線は長らく不通でしたが、今年の3月14日をもちまして、ようやく全線復旧します。
開通後はおそらくお祝いムードに包まれて、多くの関係者の方々が記念に乗車したり、全国から鉄道マニアが押し寄せるでしょうから、おいらは開通前の現状を体験しておきたいと思い立ち、本日やってまいりました。
あと、震災から復興途上の被災地を目に焼き付けておこうと思いまして、、、と言いながら、行こう行こうと思っていたら、あっという間に9年が経ち、常磐線が全線復旧するというので、その前に急遽、、、というのが正直なところです。

元は特急用車両だった651系を使った普通列車は、風光明媚な海岸を進むかと思えば、、、

何もなくなった広大な更地を横目にしながら走行します。

間も無く現在の終点、富岡駅が近づいてきました。
まさに復興途上の風景が広がります。

列車を降りると、おそらく鉄道ファンと思しき人たちが、651系にカメラを向けております。

旧富岡駅は津波にやられて壊滅状態でしたから、駅舎も跨線橋もプラットホームも全てが新しくなっています。

駅舎に隣接したショップには「富岡は負けん!」の文字が、、、頑張って欲しいです本当に。

最初はヒヤカシ半分で入店したのですが、この文字を見て、ささやかな応援を、、、ということで、浪江町の「なみえ焼そば」を購入しました。

先ほど乗ってきた651系は、折り返しで普通列車のいわき行きになります。

この651系、今から31年前の1989年にデビューしました。
当時、国鉄の分割民営化が行われ、JRが発足直後の時期でして、JR東日本にとって初の新型車両が651系でした。
デビュー時のキャッチフレーズが「タキシードボディのすごいヤツ」でしたから、JR東日本の気合いが伝わってきますよね。
当時の在来線では日本初の130km/h運転など、話題に事欠きませんで、25年前に仕事で水戸まで行った時に、651系の「スーパーひたち」にワクワクしながら乗ったのを思い出します。

そんな華やかな経歴の651系ですが、2011年の東日本大震災で常磐線が分断されたのを機に、特急運用が減少し、2015年を最後に常磐線の特急から引退しておりました。
しかし2017年、被災地域の車両不足を補うために、いわき以北の「行き止まり普通列車」として再登板して現在に至ります。
しかしながら今年3月の全線復旧とともに、この「タキシードボディ」は常磐線から完全引退となる予定です。

富岡駅の下り方面、ここから浪江駅まで、現在は列車は走っていませんが、3月14日から特急も走るようになります。

こうしてみると、タキシードボディの651系、いかにも「特急用車両!」という面持ちで、なかなかカッコイイじゃありませんか。
まさにこの形式のルーツと言える常磐線での最後の姿を、目に焼き付けておこうと思うものです。

その後は、いわき駅に戻ってまいりまして、ご当地ラーメンを食すことに、、、「食楽 なごみ家」というお店に入ったのですが、これがなかなか美味しいラーメンでした。

もちろんビールもいただいちゃいます。

食後は、いわき駅併設の土産物屋で物色をして、、、

13:23発の「ひたち16号」で帰途に着きます。

こうしてみると、E657系のサイドビューも結構複雑な造形をしておりますね。

ちなみに、車内は日曜午後の上り列車だというのにガラ空きです。
新型コロナウイルスの影響で中国人観光客が激減していることに加えて、昨年の日韓関係悪化を受けてのボイコットジャパンキャンペーンの影響で、韓国人観光客も激減状態ですからね。
特に韓国の人達に限れば、福島県いわき市は放射能に汚染された「死の街」のイメージでしょうから、元々近寄ろうとしなかったでしょうけど。

途中の水戸からはそれなりに乗車がありましたが、それでも半分も埋まりませんでした。
東京駅に到着すると、さすがに地下通路や売店などは混んでいましたが、それでも通常の日曜日のカオスとも言える混雑状況とは雲泥の差、、、さすがに八重洲口の「大丸」は混んでいましたが、それでもまぁ店内を普通に歩けましたからね。
そして、東海道線で藤沢まで帰ってきましたが、東海道線も最後までおいらの隣席に人が座ることなく、非常に空いておりました。
列車が空いている=この上なく快適なわけですけど、長期的視点では、経済へのダメージは相当なものでしょう。
なお、今回利用したのは「週末パス」という、JR東日本の南側3分の2が週末の2日間乗り放題のきっぷです。

今日の日帰り往復だけで、すでにどんな割引切符よりもおトクですが、昨日の土曜日には、嫁さんが東京へ用事で行くのにも使えちゃいましたから、さらにおトクというね。
そして、今晩のメシは「大丸」で購入した「弁松総本店」のお弁当。これをアテに日本酒をスイスイいただきました。

おいら、ここの赤飯が一番好きかもしれません。

いやはや、今日は少々座り疲れましたので、藤沢駅からは徒歩で帰宅したというのは内緒のような、それはまた別の話。。。