2020年05月05日 (火) 22:24 | 編集
今日も国道134号線は渋滞していました。
とはいえ、いつものGWとは比較にならないほどの混み方ですけど。
さて、緊急事態宣言も1ヶ月程度延長されることになって、マスコミをはじめとして世の中の関心が出口戦略、要するに自粛や休業の要請を解除するタイミングの話になっています。
よく諸外国の解除例を挙げて「どこそこの国は段階的に解除する計画を明確に国民に示しているというのに、それにひきかえ日本の政府ときたら、、、」という論調が散見されるんですけど、よくよく調べてみると、もともと日本よりも遥かに厳格に活動制限をして交通インフラまで止めてロックダウンをしてきたわけで、解除を段階的に実施しての最終目的地が、ほぼ日本の現状だったりするんですよね。
なんだかな〜、であります。
一方で、スウェーデンのノーガード戦法、要するに全国的な移動規制や外出制限を加えず、50人以上の集会を規制する程度の独自対策を賞賛するメディアも散見されます。
ただね、新型コロナによる死亡率は日本より遥かに高いんですよ、スウェーデンって。
死亡率がどのくらい高いかというと、4月30日時点で12%超。
これは、死者数最多のアメリカ(5.8%)、発生元の中国(5.5%)と比べても2倍以上の高さです。ちなみに日本は1.6%。

実際、スウェーデンの死者の半数以上は高齢者施設内での集団感染の結果として死亡していて、この国、もともと高齢者の延命に消極的なことで有名です。
あと、昔から高福祉国家ということで有名ですが、そのための税金が物凄く高いことでも有名。
今回のコロナ禍においても、高福祉を維持するための自浄とでもいいましょうか、経済活動は止めずに高齢者の延命に金や労力をかけず、結果として医療崩壊も防ぐ、、、悪く言えば見殺し or 姥捨、良く言えば平時からのトリアージ、というか自然淘汰、まぁそういうことです。
高齢者は命の席に固執せず、若い人へ席を譲る、要するに現在の日本とは死生観が違うんですよね。
もしも日本で、後期高齢者は原則としてICUに入れない、人工呼吸器は使わない、などという指針を示したら、絶対に受け入れられないですものね。