2020年09月04日 (金) 22:20 | 編集
令和2年台風第10号、気象庁も最大級の警戒を呼びかけております。
進路にあたる奄美大島では事前避難のために地元の人が地元のホテルを予約して満室になっているんだとか。
それにしても(48時間前の予想ですが)6日9時の時点で915hPaって、とんでもない勢力です。

進路の予想もだんだん固まってきて、九州本土への上陸の可能性は低くなっていますが、上陸しなくても進行方向の右側(東側)は暴風雨に厳重注意です。

一昨年、関西地方を襲った平成30年台風第21号は、950hPaで徳島県南部に上陸した後、大阪湾を北進したわけですが、その際、進路の左側(西側)だった兵庫県と比べて、右側(東側)の大阪府での被害が甚大でした。
昨年、関東地方を襲った令和元年房総半島台風(台風第15号)は955hPaで三浦半島に上陸しましたが、被害が甚大だったのは進行方向右側の房総半島でした。
また、台風の中心から離れていても、南から回り込む湿った空気の影響で、南東斜面ではとんでもない量の大雨になることが多いので、これも警戒が必要です。
九州の人は「台風に慣れている」と言われますが、厳重に警戒していただきたいと思います。
そして、台風というのは進路が少しズレただけで被害の程度が大きく変わります。
もしも今回、「事前の報道の割には大したことなかった」ということになっても、今後発生する台風にナメた対応を取らないことも大切です。