2020年10月08日 (木) 22:22 | 編集
今日は雨の降り続く寒い木曜日でした。
お昼に診療室を抜けさせていただき、口腔保健センターに行きました。
さすがに今日は雨降りだもんで、センターへの往復にもバスを利用しましたが、普段はほとんどが徒歩移動なおいら、バスを使う機会自体が少ないんですね。
で、今日気づいたんですけど、こんなご時世だもんで、運転手さんの近くの席には「混雑時など止むを得ない場合以外は座るな」って書いてあるんですよ。
なるほど〜って思いました、はい。
さて、障害者歯科診療に従事をしておりますと、色々な患者さんと接する機会があって、接し方というのは個別に異なるのはもちろんですが、特に自閉スペクトラム症:ASD(以下、自閉症)の患者さんの対応に関しては、この仕事に従事するようになった今から9年前頃は、全く要領を得ませんでした。
もちろん今になっても解らないことが多く、日々是勉強なわけですけど、そんな折、あるコラムに目が止まりました。
そのコラムとは、松本敏治という方による「自閉症は津軽弁を話さない、この謎に挑んだ心理学者が痛感したこと」という記事でした。
自閉症の人は方言を話さない、これはデータが証明しているとのことで、さらには「家族は方言を話すのに、息子だけが共通語を話す」など、興味深いことがたくさん書かれていて、自閉症の患者さんに対する理解が深まりました。
そして松本先生は最後に「1つの専門領域だけで“人”を理解することはできない」と仰られていて、特に「私が自らの知識を過信し、現場の人の持っている経験知や感覚を軽視しそうになった」という言葉には、身の引き締まる思いを禁じ得ないのでありました。
