2020年10月19日 (月) 22:24 | 編集
当院の患者さんは良い人ばかりなので、待合室に置いてある備品の盗難とかはありません。
待合室に置いてある本や雑誌の盗難は、過去に1冊しかありません。
ただ、開業当初は「雑誌のページが一部破られている」というのを発見したことが何度もありました。
そういうのは大概のケースで、飲食店の情報だったり、料理のレシピだったりします。
当院が開業した頃(21世紀になったばかり)って、今のように誰でもスマホを持ち歩いていたわけではないので、今だったらその場でページの写真を撮るんでしょうけど、その頃はマナーの悪い患者さんだとビリっと破いちゃうんでしょうね。
そういえば、当時勤務していた若いドクターが、気を利かせたつもりで「雑誌に織り込まれている付録(例えばCDとか)を予め切り取って外しておく」なんてことをしてくれたんですけど、そうすると、その雑誌は被害が増えるんです。
人間の心理って、面白いですよね。
まさに逆効果ということで「やらなくていいよ」と言うと、納得いかない様子でした。
あと、やはり開業当初って、タチの悪い患者さんの割合が多いんですよ。
いわゆるタチの悪い患者さんってのは、しょっちゅう歯科医院を変える傾向にあって、しかも開業して間もない新しい歯科医院を選ぶケースが多いようなので、開業してしばらくはタチの悪い人が結構来るらしいですね。
そういえば、開業してからの数年間、待合室のゴミ箱にコンビニ弁当のプラ容器が食い残し状態で捨ててあったりとか、、、今じゃ考えられないですけどね。
ちなみに、当院が患者さんから受けた損害で金額として最も大きかったのは、ジーンズのお尻部分に付けたウォレットチェーン(ズボンと財布をつなぐジャラジャラした金属製の鎖)によるものでした。
ウォレットチェーンを付けたままユニット(治療の椅子)に座ったものですから、座面の合成皮革が小さく破れちゃったんですね。
で、その破れは日に日に大きくなり、仕方なく張り替えたんですけど、費用は十万円以上かかりました。
もちろん、その患者さんは悪気があってやったわけじゃないし、来院しなくなって久しい(カルテも廃棄済み)ですけど、あれは当方が泣く以外になかった事例で、被害額も予想外に大きく、患者さんも別に大したことじゃないと思ったようで、シレッと「あ〜すみません」って感じで、、、ツラかったですねぇ。。。
ま、逆にいえば、せいぜいそのくらいで済んでいるわけで、ヨシとしますかね。
長い目で見れば、物損より心損の方がダメージでかいですもん。