2020年11月02日 (月) 22:22 | 編集
感染拡大の猛威がとまりません。
感染者の増加に歯止めがかかりません。
上記はマスコミの使う常套句ですが、これは、北海道で新たに1日の過去最多となる96人が、新型コロナウイルスに感染していることが確認されたことに対する枕詞です。
まぁ、正確には感染者ではなく陽性反応者ですが。
ここへ来ての陽性反応者の増加は、もともと予想されていたことであって、第1波から第2波が4ヶ月間だったことから、全国的に見ても、おそらく来月(12月)前半に3度目のピークが来るでしょう。

ここで大切なのは、むやみやたらに怖がることではありません。
怖がるポイントは、どれだけ重症患者数が増えて死亡者数が増えるかです。
前回の第2波の時には、東大名誉教授の先生が国会の場で「このままでは東京はミラノやニューヨークの二の舞です。来週は大変なことになります。来月は目も当てられなくなります。」と叫び、これが大きく報道されました。
しかし結果は、ほとんど死ななかったし、医療崩壊も食い止められたわけです。
もちろん、未知のウイルスのことですから、予想を外したこの先生を責める気は毛頭ありません。
来たる第3波では、検査体制が充実してきていること、ウイルスが弱毒化してきていることから、死亡率はさらに下がる可能性が高いと思われます。
もちろん油断は禁物で、ウイルスが強毒型へ突然変異する可能性もゼロではありません。
せっかく身についた手指の消毒の習慣、人の集まる場所(特に屋内や交通機関など閉鎖された所)でのマスクの着用、咳エチケットの励行などは、今後もしっかりと継続いたしましょう。
やはりここは、経済の悪化で死ぬ人、コロナで死ぬ人、どちらが多いのかを冷静に見極め、正しく怖がることが肝要です。
コロナが怖いからと多くの人が不要に病院へ押しかけ、コロナ以外の病気で本来治療を受けるべき患者さんの診療に手が回らなくなること(医療崩壊)だけは、絶対に避けなくてはなりません。