fc2ブログ
incho.gif
 院長:茂木信道の診療室へお越しの方はコチラからど~ぞ
 2005年3月以前の旧院長室はコチラからどうぞ
これぞクソ記事
2020年12月08日 (火) 22:21 | 編集
 
『GoToトラベル利用者に発症2倍 東大チーム初調査』
、、、って、なんとセンセーショナルなタイトルですこと。
これは東京新聞の見出しですけどね、まぁどこも似たようなもんです。
数字を使って説明すると妙に説得力が増すので、詐欺の常套手段なわけですけど、「2倍」とか「東大チーム」とか、素人をその気にさせる常套句の揃い踏みで、怪しい臭いがプンプンしますよ。

で、肝心の記事内容ですけど、、、
『政府の観光支援事業「GoToトラベル」の利用者の方が、利用しなかった人よりも多く新型コロナウイルス感染を疑わせる症状を経験したとの調査結果を東大などの研究チームが7日、公表した。嗅覚・味覚の異常などを訴えた人の割合は統計学上、2倍もの差があり、利用者ほど感染リスクが高いと結論付けた。』
、、、もうね、「2倍もの差があり」というところ、特に「もの」という部分にマスコミの意図が透けて見えるというものです。


maxresdefault_20201209073130739.jpg


『過去1カ月以内に嗅覚・味覚の異常を訴えた人の割合は利用者で2.6%なのに対し、利用しなかった人は1.7%だった。』
、、、だいたいね、100人中、3人に未たない異常者と2人に未たない異常者を比較して何の意味があるの?って感じですわ。
裏を返せば「ほとんどが大丈夫だった」わけで、ダイジョーブ率97%以上と98%以上のどちらがエライでしゅか?を比較して、どっちもエライでしょう、と。

『発熱やせき、頭痛を含めた計5項目全てで利用者の方が有症率が高かった。』
、、、旅行すれば疲れたりしてそういう症状出ることってあるでしょ、、、おいらなんて、朝起きると大概喉痛いし、、、つーかこの調査って、去年実施しても、一昨年実施しても、10年前に実施しても全く同じ結果になったと思うけどなぁ。。。


images_202012090731314d0.jpeg


そして記事の最後にはお約束、、、
『「GoToトラベル」継続の是非が改めて問われそうだ。』でしめくくるわけですよ。
、、、そもそも統計なんて、母集団の規模、比較対象次第でいくらでも変わりますからね。
GoTo利用しないで国内移動した人の調査は?、、、してないんでしょうね。

冬の訪れを告げる寒い日に、1年C組は屋外で、1年E組は体育館で体育の授業を行いました。
その後、両クラスの各40人の生徒全員、計80人に聞き取り調査をしたところ、その日を含む1ヶ月間に新型コロナ感染を疑わせる風邪のような症状を呈した生徒はC組で2人、E組で1人でした。
2倍の感染疑いを出したC組担任の管理責任が改めて問われそうだ、、、ってなもんですよ。



関連記事
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL :
コメント :
パスワード :
秘密 : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
Powered by . / Template by sukechan.