2021年04月22日 (木) 22:22 | 編集
3回目の緊急事態宣言が発出されるのが確実になった今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
TVのニュースやワイドショーは「変異種」というキーワードを全面に押し出して、視聴者の不安を煽りまくっています。
仮面ライダーの怪人やホラー映画のゾンビでもそうですが、どんどん変異して「手に負えなくなる」という負のイメージが「変異種」という言葉にはありますね。
視聴者の不安を煽るにはうってつけです。
ニュースやワイドショーで現在の話題の中心は、新型コロナの重症者を扱う最前線の医療現場の逼迫状況です。
最前線で粉骨砕身で働く人たちを統括する責任ある人のコメントがニュースのトップに上がってくることが多いわけですけど、これはあくまでも「現場での肌感」です。
「肌感」を無視することはあってはなりませんが、現在の新型コロナの全体像を報じずに、最前線での「肌感」だけをクローズアップする今の報道姿勢は(なんせNHKでもそうなんですから)大いに懸念するところです。
おいらが個人的にあまり好きになれない記事をちょくちょく載せる雑誌に「東洋経済」というのがあるんですけど、その東洋経済のサイトに『コロナ死亡患者の4割が「元々寝たきり」の波紋』という興味深い記事がありました。
抜粋して要約するのが難しい内容なので、興味のある方は本記事をぜひ読んでいただきたいんですけど、新コロによる死亡とされたケースを大きく5つに分けると、、、
(以下抜粋して転載)
①恐怖から来る混乱で通常の医療・介護ができなくなることによる死亡、②負担の増加と感染によるスタッフ数の減少があいまって受給バランスの崩壊したことによる死亡、③新型コロナ肺炎での死亡、④元々状態がよくなくて最後の死因がたまたまコロナだった死亡(「最後の一滴死亡」と呼ぶ)、⑤それ以外の死因がついた新型コロナ患者の死亡
(転載終わり)
、、、ということなんですけど、実際はとにかく④が多いんですよ。
でも、コロナ禍のTVの報じ方だと①〜⑤の全てをひっくるめて③なんだぞ〜怖いぞ〜という印象操作(もちろん操作はしていないんでしょうけど結果的にそうなっちゃってる)により、国民の多くが過度の不安に陥っているんですよね。
「新コロなんてただの風邪」というのは明らかに誤った認識ですけど、第4波の今こそ「正しく怖がる」ことの再確認を、、、と思うものです。
ちなみに、、、
日本は高齢化の進展を背景に、総死亡者数は2010年から2019年まで10年連続で増加していました。
10年前から毎年平均2.4万人づつ増加していて、2019年の総死亡者数は138.1万人でした。
しかし、新型コロナウイルス感染症が流行した2020年、我が国の総死亡者数は前年より9373人減って11年ぶりの減少となりました、、、皆さんはこれをどう考察しますか?、、、医療は逼迫して崩壊寸前だったのに死亡者は減少、、、小論文の題材にも良さそうですね。