fc2ブログ
incho.gif
 院長:茂木信道の診療室へお越しの方はコチラからど~ぞ
 2005年3月以前の旧院長室はコチラからどうぞ
20年間の忘備録
2021年05月31日 (月) 22:22 | 編集
 
2001年の5月29日に開業した茂木信道歯科医院は、今年で20周年を迎えました。
本当は6月1日開業でも良かったのですが、開業日を自分の誕生日に合わせた方が忘れないかな、、、という軽い気持ちで決めちゃったのです。
そのせいで最初のレセプトは社保と国保が各々7〜8枚というね、、、まぁ5月は試運転で、実質的な開業は6月だったのかなぁと思っています。

この20年間を振り返ると、当院は「ちょっと変わった歯科医院」でありまして、特に開業時の20年前の時点では、相当に異端だったと思います。

まず、医院の大きな柱として「歯周病治療を基軸にした歯科医院」ということを全面に出すことにしました。

当時、ホームページを持つ歯科医院というのは、まだまだ珍しく、藤沢市でホームページを持っていた歯科医院は、当院を含めて4〜5軒だったと記憶しています。

予約の患者さんの治療を予約時刻通りに開始できるよう、予約枠は余裕を持たせて当時としては破格の45分枠に設定しました。
併せて、当初から「完全予約制」を打ち出して「初診・急患随時受付ではありません」という姿勢を明確にしました。
これは、歯周病治療の成否が、患者さんに「いかに中断せずに通い続けてもらうか」にかかっているからです。
どんなに素晴らしい治療をしても、中断・放置すれば元の木阿弥です。
患者さんが通い続けるのを負担に感じないよう、予約時間の厳守を徹底して「当院の予約があっても次の予定を入れやすくする」ようにしました。

初診時には検査の後、懇切丁寧に説明できるよう、2時間枠を確保しました。
これは、歯周病治療の成否が、患者さんのモチベーションにかかっているからです。
開業以前には、最初の説明が不十分だったせいで、治療が開始された後も、同じ患者さんから何度も似たような質問を受けるという経験を多くしました。

今となっては珍しくもない上記の取り組みですが、当時は患者さんに受け入れてもらえなかった点も多々ありました。
当時は「飛び込み初診」や「飛び込み急患」も多く、「どうしてすぐ診てくれないんだ」という苦情を多く受けました。
特に「後から来た他の患者さん(予約あり)に次々と順番を抜かれる」ことには拒否反応が強く、予約優先の徹底という当院の方針を説明するのに苦慮しました。

予約時間厳守のために予約枠に余裕を持たせて1日の予約枠を制限すると、当然のように患者さんを回せなくなります。
「毎週通って早く治療を終わらせたいんだけど、どうして予約取れないの?」とか、予約をキャンセルした際にも「え〜っ、次の予約はそんな先??、冗談だろ?」という苦情が寄せられるようにもなりました。

しかしながら、本当におかげさまで、当初のこの方針は現在も継続できており、これは患者さんの協力があってこそ、、、本当にありがたいことです。

そして、当院では開業当時から来院された患者さん全員の口腔内写真を撮影しています。
これも当時は難色を示す患者さんが多く、中には「これって何の趣味ですか?」とおっしゃる方もいて、今となっては隔世の感がありますね。

そしてそしてなんといっても、ただただ感謝するのは、支えてくれた歴代スタッフです。
本来なら20周年記念ということで、美味しいものを楽しく食べてもらう機会を作りたかったのですが、コロナ禍のせいでそれも叶いませんでした。
今の状況が落ち着いたら、遅ればせながらぜひ、、、と思っております。

21年目も頑張ってまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。



関連記事
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL :
コメント :
パスワード :
秘密 : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
Powered by . / Template by sukechan.