2021年06月22日 (火) 22:26 | 編集
東京五輪開幕まで30日となると、さすがにTVのワイドショーとかも開催自体に反対するというよりは、最低でも無観客で、、、という論調になってきています。
まぁ開催か否かの決定権はIOCにあるということですけど、日本政府が開催しないと決めれば「返上」というカタチで中止することは可能でありました。
でも最終的には開催することを選んだ、、、その理由について個人的に勝手な想像をしてみようと思います。
もし中止していたら、経済的損失は計り知れず、どれだけのことが無駄になったか、ということで間違いなく国会では野党からの激しい追及を受けますし、マスコミも叩きまくることでしょう。
開催した場合も、選手村内でクラスターが発生したり、国内の感染者数が激増したりしたら、やはり国会で激しく追求され、マスコミからも叩きまくられます。
国内的には引くも地獄、進むも地獄ですから、どちらの地獄がマシかと考えて、進む方を選択したのでしょう。
よく「五輪開催と国民の命とどっちが大切なんですか!」と疑問を投げかける記者などがいますが、おそらく本音では「なんらかの感染症で毎年ある程度の命が失われるのは仕方がないと考えています。新コロで亡くなった人の9割は後期高齢者で、4割は元々寝たきりの人です。結果的に2020年は11年ぶりに死者数が減少に転じましたし、新型コロナの国民の命を奪う病気としてのグレードは、さほど高くないと考えています。」な〜んて思っていることでしょう、、、絶対に口には出しませんけど。
上記のように、国内的には引くも地獄、進むも地獄状態ですが、対外的にはどうか、、、要するに外交が絡むとどうか、というお話です。
イギリスで行われたG7のサミットで各国首脳から「東京五輪開催の支持を得た」というお土産を持って帰国した我が国の首相に対して、ワイドショーのコメンテーターたちは「あんなのどうせリップサービスでしょ」という冷めた目で切り捨てておられますが、個人的には「リップサービスではなく、マジで東京五輪は今夏に開催してほしい」とG7各国首脳は思っていると勝手に想像しています。
来年(2022年)の2月には北京五輪が開催されます。
これは絶対に開催されます。
現在我が国では「こんなに国民に我慢を強いてまで五輪を開催する意味ってあるの?」という論調がありますが、中国共産党はまさに五輪開催のためならどんな我慢も人民に強いるでしょう。
感染者が増加する傾向があれば、人民の日常生活を徹底的に制限し、場合によっては弾圧してでも必ず開催するでしょう。
今年結党100周年を迎える中国共産党にとって、2022年の北京五輪は国威発揚のための非常に重要なイベントです。
国内外に対して「新型ウイルスに勝利した中国」を大々的かつ積極的にアピールしてくるはずです。
そしてもし今夏の東京五輪が中止、もしくは来年夏に延期されたら、、、北京五輪は新型コロナに打ち勝って開催される最初のオリンピックという、極めて強い箔がつきます。

戦後60年までの世界の覇者は自由民主主義陣営のG7と呼ばれる国でした。
それは東西冷戦の結果からも明らかです。
しかし、終戦から75年経った現在、世界の覇権を握ろうとしているのは、自由ではなく、民主的でもなく、自国民を徹底監視し場合によっては弾圧も辞さない、一党独裁国家です。
かつては強権で圧政を行なってもいずれは人民が蜂起し、独裁政権は倒されてきた歴史があり、国民に寛容な自由主義国が世界をリードできたのですが、今やITを駆使して自国民を徹底監視し、反乱の芽を摘み、公然と言論弾圧を行う国がメキメキと増強する世界になっているのは、厳然たる事実です。
G7の国々が共有していた共通の価値観は、脆くも崩れ去ろうとしています。
新型コロナウイルスを世界中にばらまかれ、多大な被害を被った各国の混乱を尻目に、強権を発動して都市封鎖を行い、国民の生活を徹底的に制限して感染拡大を抑制、、、いち早くワクチンを開発し、発展途上国を中心にワクチン外交を展開し、恩を売りまくって影響力を強めようとしている国、、、そんな国に「新型コロナに打ち勝って開催された最初のオリンピック」をドヤ顔で開催させたくないというのは、G7各国首脳の共通の考えだと思います。
2024年のパリ、2028年のロサンゼルス、いずれもG7の開催ですが、2022年の北京五輪の成功に倣って開催された、とは絶対にしたくないでしょう。
ですからG7各国首脳は「東京五輪開催を支持」どころではなく「とにかく東京五輪は絶対に開催してくれよ、たのむから!」だと個人的には勝手に想像します。
でも、G7各国は「TOKYOさん大変だけど頑張ってやww、ウチらの時じゃなくてよかった〜」とも思ってるはずですね、口には出さないですけど。
さて、それでは我が国の総理も国民に向かって「G7各国首脳の強い支持もありますし、中国に新型コロナに打ち勝って開催された最初のオリンピックをドヤ顔でさせるわけにはいきません、今あの国をさらに調子づかせることは、我が国はもちろん、アジア太平洋〜インド洋地域の安定平和のためにも脅威でしかありません、東京五輪は開催しなくてはならないのです、どうか皆様、ご理解ください」と、説明すれば良いではないか、と思われるかもしれません。
しかしそんなことを公式に発言してしまったら最後、、、おそらく中国共産党は東京五輪のボイコットを決めるでしょう。
そうなると、日本も来年の北京五輪をボイコットするか、、、そんな泥仕合は良くないと、いつもの大人の対応で選手団をノコノコと派遣するのか、、、もし派遣したら日本選手団は散々の嫌がらせを受けるでしょうね、しかもアジア周辺国によ〜く分かるように、、、そういう党です、あの党は。
以上、全て個人的な勝手な想像でした。