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日本は民主主義だから仕方ないという話
2021年07月12日 (月) 22:25 | 編集
 
日本は民主主義国家なので、政権与党は世論の動向を常に気にしています。
それは選挙が近づくほど顕著になり、今秋に必ず行われる衆議院選挙前の現在は、まさにその時期です。

緊急事態宣言も、世論の支持を一切得られないと判っていれば、発出されることもないでしょう。
飲食店における酒類の提供自粛要請も、それを支持する層が多いから続けているわけです。
GoToキャンペーンも世論の支持を得られると考えて実施されました。
GoToイートは世論の評判が良くなかったですからね、早々に中止になって復活の兆しすらありません。
GoToトラベルを評価する層は一定数いましたが、マスコミが反対キャンペーンを展開し世論もそれに煽られて、見事に政権が屈した典型例になりました。

ところで、NHKが7月9日から11日にかけて実施した世論調査の結果を公表しました。
東京オリンピックでは、東京など首都圏の1都3県の会場を無観客にすることになりましたが、この決定をどう思うか聞いたところ、「適切だ」が39%、「観客を制限して入れるべきだ」が22%、「観客を制限せずに入れるべきだ」が4%、「大会は中止すべきだ」が30%でした。


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無観客と中止を望む層を合わせると7割ですから、やはり有観客開催はハードルが高かったわけですね。
無観客開催は1兆円近いチケット収入が返金により消えてしまうことに加え、世界に向けて「日本は未だ感染が制御できていません」と表明しているようなものですから、そのデメリットと天秤にかけても国内世論の動向を優先したわけで、まさに選挙直前の今だからこそ、と言えます。

新型コロナウイルスをめぐる政府の対応については、「大いに評価する」が4%、「ある程度評価する」が36%、「あまり評価しない」が38%、「まったく評価しない」が19%でした。


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マスコミがこれだけ煽っているにも関わらず、4割の層は政府の対応を評価しているんですね。
まぁ実際に日本の死者数は多くないですし、根本的な日常生活の制限もないですし、持続化給付金や雇用調整助成金をはじめとした補助金や助成金は矢継ぎ早に出して来ましたから、世論は意外に冷静だということでしょうか。

この度、東京都に4回目の緊急事態宣言が発出されましたが、4度目の宣言を出すことで、感染防止の効果がどの程度あると思うか聞いたところ、「大いにある」が6%、「ある程度ある」が33%、「あまりない」が41%、「まったくない」が15%でした。


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以前はもっと評価する声が大きかった(たしか8割くらい)ですし、緊急事態宣言発出前から発出を希望する層が多くて、個人的には驚いた記憶があるのですが、ようやく冷静な人たちが増えてきたということでしょう。
これで5度目の緊急事態宣言が総選挙前に発出される可能性は極めて低くなりました。

民主主義は基本的には良い制度だとは思いますが、国のリーダーが世論の動向を気にするあまり、悪い舵取りをしてしまうことが往々にしてあるものです。
独裁者がいないのに全体主義に走って戦争へ突き進んだ昭和前期の大日本帝国のような例もあります。
コロナ禍の今の日本は、プチ全体主義って感じですものね。
間違った多数決がしばしば行われる民主主義よりも、優秀な独裁者による専制政治の方が良い舵取りをすることは十分に有り得ます。
しかし、独裁者は当たり外れが大きいですし、世襲となった時の危うさを考えると、やはり選挙制度というのは大切だと思うものです。



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