2021年07月19日 (月) 22:25 | 編集
おいらが子供の頃、腕時計ってものに非常に憧れましたねぇ。
憧れた理由の源はウルトラ警備隊のテレビ画面付きの腕時計だと思うのですが、今やアップルウォッチなんてのが実在してしまっていて、ウルトラ警備隊を軽く超えてしまっているというね。

アップルウォッチのようなモノが生きているうちに出現するなど夢にも思わなかった頃、デジタル表示の腕時計というだけで異常に憧れたものでした。
デジタル表示の腕時計が出始めた当初は、クォーツ時計のことを水晶時計と呼んでいて、それまでの機械式腕時計で日差数秒~数十秒だったのに対して、クォーツ時計は月差数秒という精度だったんですから、そりゃあもう夢のような時計だったわけですよ。
針式の機械式時計よりデジタル表示のクォーツ時計の方が遥かに遥かに高価でしたからね、1970年頃の大学卒の初任給が平均3万円なのに40万円超って、今じゃとても考えられないことですけど。
そして、デジタルの腕時計がだんだんと庶民のものになりつつある1970年代終盤には、デジタル表示のデメリットも囁かれるようになってきました。
それは、残り時間とか、いわゆる時間配分ということに関しては、針式時計の方が感覚的に瞬時に判るというものでした。
デジタルは一旦頭の中で計算しなきゃいけないので「暗算が苦手な人には不向き」という論法です。
そんな声を受けてかどうかは知りませんが、衝撃的な商品が登場しました、、、その名も「デジアナ」です。

これは憧れましたねぇ、、、高くてとても親に「買って」とは言えませんでしたけど。
その後、針式表示を大きくしてデジタルが脇役に回った「アナデジ」が発売され、そちらが主流になっていったのはご周知の通り。
とにかくこの手の「デジアナ」みたいな商品は、実用性云々よりも発売時のインパクトそのものに心ワクワクしたものです。
未来は良い世界になるって皆が信じていた頃のお話です。