2022年04月18日 (月) 22:23 | 編集
吉野家の常務取締役企画本部長が、早稲田大学が主催した社会人向けのマーケティング講座(計29回、受講料38万5千円)の初回講義において、「一度利用した客の利用の継続を図りたい」という経営戦略の講義をするにあたり、とんでもない例え話をしてしまったことがニュースになっています。
まぁ、その昔、昭和40年代にマクドナルドを日本に持ってきた人として有名だった日本マクドナルドの元社長、藤田田(ふじたでん)氏が「ユダヤ商法に商品はふたつしかない、それは女と口である、とにかく女と口を狙え」と言ったことは有名ですが、その流れを汲んだものと推察されます。
藤田氏といえば「日本人に、ハンバーガーを食べさせて食べさせて、日本人の髪を金髪にする」など、今だったら間違いなく迷言となってしまうようなことも言っておりました。
で、今般の吉野家の常務取締役企画本部長が言い放ったのは「生娘をシャブ漬け戦略」という物凄さ。
なんでも「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘なうちに牛丼中毒にする。男に高い飯を奢ってもらえるようになれば、牛丼は絶対食べない。」とも解説したとのことで、、、こんなことを講師として発言すればどうなるか、想像力の欠如の最たるものですね。
「吉野家の社内でも常日頃からこのような表現が用いられていたのでは?」と疑われても仕方がありません。

なお、このニュースを民放TVが報じるときはテロップに堂々と「生娘をシャブ漬け戦略」と表示しておりましたが、NHKのニュースではテロップ表示はもちろんのこと、ニュースを読み上げるアナウンサーの口からも「生娘をシャブ漬け戦略」というワードは一切出てきません。
それほどに不適切表現ということなんでしょうね。
では、NHKではどのように表現していたかというと、「地方から出てきたばかりの若い女性を薬物中毒にするかのような企画」です。
ちなみに、NHKが用語の選択にかなりシビアなことはご周知の通りです。
世の中では「ファックス(FAX)」という言葉が浸透して一般的になってからも、かなりの長期間(おそらく10年以上)にわたって「ファクシミリ」と言い続けましたから。