2022年04月19日 (火) 22:24 | 編集
仕事終わりで帰宅すると夜の9時、ということでTVをつけると、ちょうどNHKニュース(昔だったらニュースセンター9時、今はニュースウォッチ9ですね)が始まります。

吉野家ホールディングスは、女性を蔑視する極めて不適切な発言をした役員について、昨日(18日)臨時の取締役会を開いて解任したと本日(19日)発表しましたが、それを報じるNHKがそれまで封印していた「生娘をシャブ漬け戦略」というワードをそのまま使用しました。
即刻解任の背景には、発言の不適切度合いが「稀に見るエグさ」だったというのがありますからね、具体的に表示する必要ありという判断なのでしょう。
それにしても、今回のことで最も迷惑を被った「個人」は、イメージキャラクターの藤田ニコルさんかもしれません。
現在24歳の彼女は、同世代もしくは少し下の世代の女性から絶大な人気があるわけで、要するに解任されたマーケティング担当常務は「シャブ漬けにする」ターゲットを彼女の支持層と想定していたのが、今回のことで透けて見えちゃったわけですよ。

今回の騒ぎはどうしても「生娘をシャブ漬け戦略」というワードのインパクトの強さから、そちらに注目が集まりがちですが、昨夜のニュースを一緒に見ていたウチのセガレが「一番ヤバいのは『男に高い飯を奢ってもらえるようになれば、牛丼は絶対に食べない』の部分だろ」と言ったのは印象的でした。
この常務の発言を俯瞰すると「女性は自立せずに男に飯をおごってもらって生きていく存在」「女性は利得狙いで行動するものだ」という認識が根底にあって、それを大学主催の一般向け有料講座で講義しちゃったわけですからね。