2022年06月13日 (月) 22:25 | 編集
コロナ禍前の一時期、そう、あのインバウンド華やかなりし頃ですけど、ビジネスホテルのセミダブルシングル1万円超えは当たり前で、1万五千円も珍しくなく、週末ともなれば2万〜2万5千円も現れて、さすがに3万〜5万円はジャニーズのコンサートでもない限り現れなかったけど、う〜んなんだかなぁと思ってたところに、コロナ禍でちゃぶ台がひっくり返されて、、、GoToや県民割が入り込んで乱高下、、今や相場があってないようなものでありんす。
ニュースでは「待ちに待ってた都民割り」「でも開始早々にサーバーダウン」なんてことが報じられておりまして、お目当てのプランを予約できなかったりすれば、「今まで我慢してきたのに」「不公平だ!」のような苦情を叫ばれる方々もいらっしゃるようですな。
まぁ、ぶっちゃけて言ってしまえば、そもそもGoToだとか県民割ってのは、庶民の皆様におトクに利用してもらおうというのは「二の次」でありまして、宿泊施設などを救済するのが第一の目的で、あくまでもその「呼び水」というのが当施策であります。
そんなわけで、都民割や県民割で口惜しい思いをされている方々の心を少しでも癒すことができればというのが、今回のお話です。
今年のゴールデンウィーク直前の4月28日、「横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ」に1泊いたしました。
休前日で、しかもGWの前日、有名観光地・横浜の超好立地にそびえ立つ結構な高級ホテルだというのにスタンダードツインルームのお値段は¥19295でありました(安っ)。
もちろん税金とサービス料込みですよ、これが税サ抜き価格表示の予約サイトだったりしたら、¥15523と初期表示されちゃうところです(激安っ)。
ちなみにこの予約をしたのは3月9日で、県民割の話も出てはいたけど、まだ具体的な情報がない頃でした。
で、4月になっていよいよ「かながわ旅割」という名の県民割が始まりまして、4月28日以降の宿泊に適用されるということで、もちろん「横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ」も対象施設になっておりました。
おいらも「これは予約を一旦キャンセルして、県民割を利用して取り直した方が良いかな?」と思い、検索したところ、なんと同じスタンダードツインルームのお値段は3万3千円台(端数失念)になっておりました。
県民割による宿泊割引が1名1泊当たり最大5千円ですから2名で最大1万円、それにクーポンが最大2千円の2名で4千円付きますから、おトクだと感じている分は全て料金に上乗せされていたというね、、、つまり消費者側の不利益にこそなっていないものの、行政が補助した分は全てホテル側が享受しているというわけです。
要するに「県民割やGoToが始まるまで予約を控えるのではなく、予定が決まっているんだったら(キャンセル条件などはシッカリ確認した上で)とりあえず早期に予約をとってしまいましょう」ということですな。

もちろん消費者にとって本当にお得なプランも多々あるでしょうし、一概には言えないですけど、少なくとも料金設定の匙加減は宿泊施設の裁量に任されていることは確かなようです。
だから中には「県民割やGoToを使った方が結果的に高くついているんだけど、そのことに気づいていない」ケースも相応にあると思います。
まぁね、、2年以上にもわたるコロナ禍で一旦ズタボロになった宿泊業界と観光業界、特に東京五輪での大量書き入れを目論んでいた首都圏の宿泊施設にしてみりゃ「2年分を取り返す!」という荒い鼻息も当然ではございましょう。
繰り返しますが、そもそもGoToだとか県民割ってのは、庶民の皆様におトクに利用してもらうというのは「二の次」でありまして、宿泊施設などを救済するのが第一の目的で、あくまでもその「呼び水」というのが当施策でありますから、はい。