2022年08月26日 (金) 21:22 | 編集
昨日で当院の夏休みも終了し、本日より本業再開です。
午前中は予想通り電話が鳴り止まず、急患もそこそこたくさんいらっしゃいました。
午後になると疲労が蓄積してまいりまして、でもまぁなんとか1日を終了することができました。
さて、昨日の記事でご紹介した昭和31年(1956年)の時刻表に掲載されていた日本航空の広告ですけど、今日ご紹介するのは同じ号に掲載されていたKLMオランダ航空の広告です。
当時、なんとか頑張ってバンコックまで路線を延伸した日本航空とは違って、どこか余裕を感じさせるKLM。
遥か遠く欧州から当時の国民感情としては大嫌いな日本にまで路線を伸ばし、日本の時刻表にページ全面の広告を打つというね。
それにしても挿絵の機内食の美味しそうなこと、、、昔の漫画や挿絵の食事ってとっても美味しそうなんですよ、飽食になる前の時代の人々の気持ちが伝わってくるというものです。
男性が手に持っているのはキャビアですかね〜、違うかな、いやきっとそうでしょう。

ところで、当時は欧州行き路線のことを「北回り」「南回り」じゃなくて「東廻り」「西廻り」と表記していたんですね。
地球儀を俯瞰すれば「北回り」「南回り」が正しいけど、平面地図だと「東廻り」「西廻り」の方がシックリくるかもしれません。
それにしても広告の中の文言「素晴らしく豪華な空の旅」、、、このフレーズ、憧れますなぁ、、、でも高嶺の花どころではなく、無縁の世界だったわけですから、当時は。
昔の時刻表って、結構「庶民に縁のない」広告が多いんですよね、、、意外にも読者層の中心がそういう階級だったってことですかね。
そもそも「旅行」が一般的じゃなかった可能性がありますね。