2022年10月18日 (火) 22:26 | 編集
今年は日本に鉄道が走るようになってから150年という記念の年なのでで、たまには鉄道の話題などを。
お召し列車ってご存知ですか?。
最近はめっきり走ることが減りましたが、天皇、皇后、上皇、上皇后、太皇太后、皇太后が乗車するために特別に運行される列車です。

まぁとにかく車両はもちろん、牽引する機関車までもがピカピカに磨き上げられるので、とにかく写真映えします。
撮り鉄にとっては垂涎の列車でしょうね。

なお、車両が故障した時の代替として予備車も用意されます。
電化区間の場合は、停電時の対策としてディーゼル機関車を用意する場合もあるとのこと。
お召し列車の運行の直前(約10分前)には、通称「露払い」と呼ばれる特別の回送列車を走らせて、線路上に問題がないことを確認します。
沿線には警察官が配置され、列車上空をヘリコプターが追尾します。
とにかく徹底的な用意周到をもって運行されるのです。
そして、お召し列車を実際に運行するにあたっては、、、1) 他の列車が並んで走ってはならない、2)他の列車が追い抜いてはならない、3)立体交差では上の線路を他の列車が走ってはならない、、、という戦前からの「三原則」があって、現代の過密ダイヤの都市圏でそれを厳守するには運行関係者の多大な労力が必要になることは想像に難くありませんし、一般の列車の運行に制限がかかることも想定されます。
そのような状況を慮った陛下の御意向もあり、平成以降、お召し列車の運行回数は激減しました。
そして御乗車される両陛下もまた大変なのです。
沿線には多くの国民が集まりますので、陛下は立ちっぱなしで沿線に手を振って応え続けられるわけです。
随員から「どうぞお掛けください」と着席を促されても「まぁ、いいじゃないですか」と手を振りつづけられたというエピソードもあります。

そしてお召し列車ではありませんが、平成の時代に横浜市の「こどもの国」を天皇御一家で訪れた時の写真、これが良い写真でありまして、、、

以上、お召し列車のお話でした。