2022年10月25日 (火) 22:27 | 編集
本日(25日)衆議院本会議で、立憲民主党の野田元総理大臣による安倍元総理大臣に対する追悼演説が行われました。
全文を読み、その後に動画も視ましたが、個人的には素晴らしい演説だと思いました。
国葬の時の菅さんの弔辞が、あたかも恋文のようであったのに対して、野田さんのは政敵としての演説です。
やはり追悼演説をするのは与党ではなく野党、故人の政敵でないと国会の意味がないな、と率直に思いました。
ベタ褒めな美辞麗句でないからこそ、国会全体の追悼としての深く大きな意味があるのだと。
演説で明かされたのは、相対した人でないと分からない安倍さんの人柄、屈辱的な退陣局面での心情、返り咲きへの努力と野田さんだからこその共感、、、特に「長く国家の舵取りに力を尽くしたあなたは、歴史の法廷に、永遠に立ち続けなければならない運命(さだめ)です」の部分は、故人と同じ「元首相」の言葉として印象的でした。
美しいだけの言葉ではないけれど、聴く側も胸が熱くなる内容でした。
与党も野党も国会議員はこのような胸の内をもっと発信して良いと思います。
政治的な立場が違っていても、日本の国会議員なら日本の在り方、未来への進み方に強い信念を持っているはず、、、それを全面に出さずして、どうして国民が政治家を信じられましょうか。
他所から売国と言われようが、本人が日本国民のためになると信じているのなら胸を張れば良い。
そのぶつかり合いこそが真の論戦であることを、野田さんの追悼演説を聴いた、特に立憲民主党の議員さんは、自身の国会での論戦姿勢と照らし合わせていただきたいと思います。
あらためて、安倍元総理に哀悼の意を捧げます。どうあれ、あんな事件は起きるべきではなかった。