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「実質」という甘く危険な響き
2023年06月07日 (水) 22:27 | 編集
 
昨日、スーパーの半額見切り品を買って帰って「半額だ〜」と思いながら食べると美味さが倍増するんで「実質的には4倍の美味さ!」ということを書いたところ、概ね好評価をいただきまして、ありがとうございます。
賢明な読者の皆様は、「冗談半分で書いている」ことを理解しておられるので好評価をくださるわけですが、これが高額案件だったり、損得勘定が発生したりすると、「洒落になっていない」などと批判に晒される可能性が高いわけです。

よく「実質無料」ってのがあるじゃないですか。
これって料金はシッカリ支払っているけど、その後にポイントバックやらなんやらで、実質的に無料ですよ、っていう事案でして、「本当に無料」じゃないわけですよ。
だって、本当に本当に無料だったら商売になりませんもの。
どこかにカラクリがあって、例えばポイントに期限があったり、利用できる対象が限られていたり、ポイントを利用して買おうとした商品を現金で買えば安くなる設定がされていた、等々。

ましてや現金、いわゆるキャッシュバックともなれば、それは間違いなく裏にカラクリがあるわけです。
もしも本当に貴女が無料になっているのだとしたら、その影では別のお客が暴利を貪られているとか、、、「女性は無料」の飲食店とかがそれですね。
美容整形や歯列矯正で、モニターになってくれたらモニター料が支払われるので治療費実質無料、なんて本当に怪しいです。
そもそも貴女がするモニターという仕事の対価と自身が受けた治療の対価が同等のわけがないじゃないですか。
なのに同等の金額を受け取れるのだとしたら、それは裏で大損している別の客が存在するか、もしくはそのシステム自体に無理があって、いずれ破綻するか、どちらかでしょう?。

そもそも「実質無料」というのは、シンプルな「無料」には絶対敵わないんですよ。
特任教授とか臨床教授とか客員教授とか名誉教授とか、張出横綱もそうですけど、それらは全て素晴らしい役職や地位だけど、やはりシンプルな二文字だけの「教授」や「横綱」の方が上ですから。

飛行機や新幹線やホテルの予約会員になって、タダでビジネスクラス乗れた〜、とか、タダでグリーン車乗れた〜、とか、タダでホテル泊まれた〜、とか、タダでお酒飲めた〜、とか、喜んで楽しんで幸せ気分に浸っているうちが花、、、マジになって「本物の無料」を「実質無料」に求め始めると、どこかで破綻が来るものです。



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