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100年前の今日
2023年09月01日 (金) 22:27 | 編集
 
今日は9月1日ということで、防災の日。
100年前の今日、関東大震災が起こりました。
死者と行方不明者は未曾有の10万5千人で、 東日本大震災が2万2千人ですから、それと比べても圧倒的な多さで、もちろん日本の自然災害史上最悪です。
特に、火災による死者が9万2千人で圧倒的に多いのが特徴。
ちなみに東日本大震災は死者の9割5分が津波によるもので、関東大震災は死者の9割が火災によるものでした。

子どもの頃から関東大震災については歴史の教科書はじめ色々なところから情報を得ていたのですが、今思えば詳しい情報はあまりなく、大人になるまでずっと「東京の直下で起こった大地震」だと思っていました。
実際に死者の多くが東京市内(当時)で火災で亡くなっているので、そのイメージでも間違いではないのしょうが、実際は「神奈川県南部から房総半島にかけてを震源域としたプレート型の大地震」でありました。

今やインターネットの恩恵で、色々なところから資料を見ることができるので、なるほど、と思うのですが、北米プレートに潜り込むフィリピン海プレートとの境界域で蓄積された歪みが解放されて起こった地震なんですね。
(ちなみに東日本大震災は、北米プレートに潜り込む太平洋プレートとの境界域で蓄積された歪みが解放されて起こった地震です。)


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だからよく小田原が震源地だと言われていて、たしかにその通りなのですが、実際の震源域は東日本大震災と同様に広くて(東日本大震災は本当に本当に広すぎるんですが)、神奈川県南部から房総半島にかけての広範囲にわたり、なし崩し的にプレート境界部の崩壊が起こったということです。
そんなわけで、最も揺れた地域は鎌倉から江ノ島あたりだったと推定されています。

今後、関東大震災タイプの地震が起こるかといえば、これは間違いなく起こります。
ただし発生周期は200年と言われているので、今すぐには起きないだろうと言われています。
現在発生が心配されている南海地震(ユーラシアプレートに潜り込むフィリピン海プレートとの境界域を震源とするもの)の前回の発生が約80年前で、こちらの発生周期は90〜150年ですから、30年以内に70〜80%の確率で発生すると言われています。
現在、関東地方で危惧されているのは阪神淡路大震災タイプの首都直下型地震で、30年以内に70%の確率で発生すると言われています。

こう書いていると、やはり日本という国は「いつどこで大地震が起きても不思議じゃない」ということなんですね。
とにかく日頃からの防災意識が大切という「いつもの結論」に辿り着くの巻。



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