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アップデートは滅亡への道?
2024年04月26日 (金) 22:27 | 編集
 
一昨日の大学での歯周病学実習の時のお話し。
今年はコロナ禍も明けたことだし、相互実習が復活する予定でした。
相互実習とは、学生さん同士がお互いの口腔内を診査し合うという体験型の実習で、通常は出席番号の隣同士でペアを組んで、お互いの口腔内を診査することになります。
しかし、当日になってこれが急遽中止になり、鏡を使って自分で自分の口腔内を診査をする方式に変更されました。
相互実習をすることは前週に告知していたんですけど、学生さん側から拒否反応が出たというのが中止の理由。
「〇〇さんに自分の口の中を見られるのは嫌」だとか「〇〇さんの口の中を見させられるのは嫌」ということらしいです。
個人が不快に感じることを大学が強要するわけにはいかない、ということで中止。

実際に臨床の現場に出たら「この患者は嫌」とか言えなくなるんだぞ、とか、お互いに練習しないでいつ練習するんだ、とか、我々の世代だとそう感じるのでしょうけど、それはもう時代遅れ。
我々もアップデートしないといけません。

思えば我々の世代って、子供の頃から割と最近までずっと、ことあるごとに嫌なことを我慢して、小さな理不尽に耐えて、我慢と忍耐を積み重ねながら齢を重ね、今があります(もちろん、それ以上に楽しいことや嬉しいことがあったので、今の自分は幸せだと思えているのですが)。
個人が嫌だと思うことや不快に感じることを他人が強要してはならないという風潮の社会になったのって、本当に最近のことですものね。
本当の意味で人権を尊重するようになった社会、これ自体は素晴らしいことです。

嫌なことを嫌と言える社会、人それぞれに、やりたくないことや、されたくないことがある、そんな多様性を重んじる寛容な社会、本当に素晴らしいと思います。
でも、そういう社会を形成している先進国と言われる国は人口が減っていて、人権が軽視されていると言われている国は人口が増加しているのは厳然たる事実。
個人の意思を重視し、多様性を受け入れ、人権を尊重した寛容で先進的な社会を形成をすると人口が減少する(要するにいずれ滅びる)という人類のジレンマ、、、そんなことをふと考えた一日でありました。


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